結構、僕は出不精で遠くまで出掛けていくのは好きではない。
だから買い物は大抵大宮で済ませるし、最近ではネットで買って家すら出ないこともある。
そんな僕だから出会い系で女の子と会うのも、もっぱら大宮界隈。
わざわざ東京まで行かなくても、大宮の女の子は十分カワイかったりする。
ハッピーメールやPCMAXを使うようになってもう3年も経つけれど、それなりの女の子と関係を持ってきた。
3年の経験は、出会い系サイトベテランと思われるかもしれない。
けれど一般的なユーザーに比べると、セフレの少ない方だと思う。
僕なりの出会い系サイトの楽しみ方とは…
確かに出会い系サイトを使う目的はセックスをすること。
一方で僕は、女の子とのコミュニケーションも同じくらい楽しんでいる。
実際に会ってみて、一緒にいて楽しいと思える子とは無理にセックスに持ち込まない事もある。
そういう女の子とは、飲み友達のような関係になってしまう。
でもそんな関係を続けながら、ふとした流れでセックスに至った事もあるものだ。
一度セックスをすると、セフレの関係になってしまうもの。
その女の子とは、長く関係が続いてしまうんだ。
今日会う約束をしているゆい28歳(仮名)も、ハッピーメールで知り合った女の子。
掲示板で見かけた時、アイドル顔に惹かれてメッセを送ってみた。
あわよくばセックスに持ち込んで、セフレに出来ればと思っていました。
実際に会ってみると、可愛いさ以上に面白いキャラを気に入ります。
今では友達としての関係を大切にしている。
僕のセフレ、ゆいの事
彼女は保育士の仕事をしていると言ってた。
だから職場には同世代の男性はほぼほぼいない。
このままじゃマズいと思って、ハッピーメールで相手を探してたとのこと。
大宮駅近くの「かしら屋」という居酒屋が僕たちのホーム。
最初の頃はオシャレなカフェやレストランで会っていました。
何回か会ううち、お互いに趣味ではない事が分かり、このお店に落ち着いたんだ。
ビールとか焼酎を傾けて、他愛もない話を彼女と交わす。
今日職場であったこと、ネットニュースで見たこと、実家の親のこと…。
とにかく彼女との会話はジャンルレスだ。
こんな感じで、何年来も友人のような雰囲気で同じ時間を過ごしている。
この日も、いつものようにかしら屋で飲み始めた。
黒霧島のロックのグラスを傾けながら、彼女と会うのは何度目だろうとふと考えていた。
飲み始めた時はご機嫌だったのに、気が付くと彼女はどこか虫の居所が悪いのか?という雰囲気を所々に見せるようになった。
「なんかあった?
今日…」
それに対して彼女は何も答えない。
まあ、女ってそんなもんだ。
別に付き合ってる訳でもないし、出会いのきっかけはハッピーメールだ。
お互いにあまり干渉しない事を暗黙の了解の元、求めている部分があるので、彼女を放っておく事にした。
黒霧島のおかわりを頼んだ時、突然こう言い出した。
「ねぇ、アタシたちって会ってからどれくらい経つ?」
その口調には、怒りの感情が込められている。
さっきから彼女が醸し出していた不機嫌の原因は、どうやら僕にあるという事がはっきりした。
「あ、それな。
ちょうどコッチもさっき、考えてたんだ…」
「だからどれくらい経つのよッ!」
あまりにも突っかかってくるので、少し驚いてしまった。
改めて彼女を見ると、気がつかない間にかなりの量の酒を飲んでいたようだ。
目はすこし座っているし、顔もいつも以上に赤い。
「アンタさぁ、アタシが待ってんの気がつかないの?
いい加減!」
「待たせるって。
いっつも待ち合わせ時間に遅れて来た事ってないべ、オレ。」
「そうじゃないでしょ!
何言ってんの?!」
さっきまで座っていた彼女の目が少し潤み出した。
この時、僕は全てを察したんだ。
「半年…」
ふと僕は今になってゆいの問いに答えた。
「そうよ、半年でしょ!?
半年の間、アンタ何してんのよ。
アタシってただの飲み友達?
そんなんだったらフツーに赤羽の立ち飲み屋で隣のおじさんと飲んでればいいでしょ?
別にアタシじゃなくでもいいでしょ?」
その言葉に何も言わず、彼女の手を引っ張ってお店を出た。
感情が高ぶっていきなりゆいに挿入してしまった
少し人目がない所で、彼女を抱きしめてキス。
彼女の顔を両手で包み込み、呼吸も出来ないほど激しくキスをしたんだ。
そして彼女の体を後ろに回してスカートを手繰り上げ、そのまま挿入した。
いきなり挿入したので、気持ちいいなんてものじゃない。
めちゃくちゃ痛かった。
多分、彼女もそうだったと思う。
彼女は声を出していたけれど、気持ちいいという事じゃない。
あまりにも無茶な展開に驚きや僕に対する抗議、そんな感情が入り乱れた声だったと思う。
時折、離れた通りを行き交う人と目が合った気がしたけど、それどころじゃない。
奥へ奥へと性器を押し込むことの方が今は重要。
なので、他人に見られている恥ずかしさとかは、正直これっぽっちもなかったんだ。
一度果てた後、彼女を連れて大宮駅近くにあるラブホ「HOTEL K」に入った。
再び交わるために大宮のラブホテルへ
さっきの激しいセックスとは打って変わって、彼女を優しく愛し続けた。
彼女の体を愛撫している間、僕も気持ちが昂ってしまい涙が止まらない。
涙で彼女の体が濡れていくと同時に、彼女の体も感度が良くなっていく。
そんなセックスをその夜は、何度も繰り返したんだ。
その夜の出来事が、彼女との関係を少し変えてしまった。
変えたと言っても、表面上は何も変わらない。
会う時はいつもかしら屋だし、交わす会話のレベルも相変わらずだ。
けれども言葉を交わしていない時間も、何か繋がっているような感覚を感じるようになった。
そうして気が付くと彼女を抱いている。
彼女から求められる事は少ない。
正直に言うと、僕の方が求めて彼女を抱いているんだ。
あれ以来、彼女が絡んでくる事はなくなった。
いつまでこの関係が続くか分からないけれど、今は目の前のゆいという存在を大切にしたいと思ってるだけだ。