僕は去年、東京に出てきたんです。
生まれて初めての東京、マジでいろんな事にビックリしましたね。
一番ビックリしたのは生まれ育った鹿児島に比べて、カワイイ女の子が多いこと。
それこそ、街を歩いてすれ違う子、みんなカワイく見えちゃいましたね。
最初の頃は、その辺を歩いている女の子がみんなアイドルやモデルに見えちゃったくらいですから。
でも、もっと驚いたことがあるんです。
実はカワイイ女の子って、東京じゃなくて埼玉にいるってこと。
本当に可愛い子は埼玉にいる。知り合うには…
その事実を知った時、驚いたと言うのもあるんですが、ホッとした部分もあったんです。
なんだ、東京が一番じゃないのかってことで。
僕より先に東京に出てきていた、中学からの同級生がいました。
彼に連れられて、池袋の街を歩いてたんです。
生まれて初めての池袋。
もう目に入る女の子がみんな眩しく見えちゃいました。
「うぉっ!
な、今の子、見た〜!
マジでカワイかったゾ!
なんかテレビで見た事あるんじゃね?」
「なぁ、マジで恥ずかしいからやめてくんない?
田舎モン丸出しやぞ、オマエ〜!」
「だって、そんな事言ったってな。
俺だってオトコだぞ、オマエ、もし…」
こんな感じで完全に舞い上がっちゃってました。
でもそんな僕に彼は諌めるように言ったんです。
「な、な、オマエ、よく聞けよ。
ここ歩いてる女ってほとんどが東京のもんと違うぞ。
大抵は西武線乗って埼玉から来んのよ。」
「はぁ〜?!埼玉ぁ?
埼玉ってあの埼玉かぁ?」
「そうよ、埼玉よ。
だからオマエ、いい事教えてやんぞ。
いい女GETしたいんなら埼玉の女狙えや、な?」
「そうだけどな、俺、鹿児島から出てきたばっかやぞ。
どうやって埼玉の女と知り合えばいいんや、え?」
そう言うと、彼はニヤッとしながらこんな事を教えてくれました。
「そりゃあれがあるやろ、あれ、オマエさん。」
そう言って彼が指を指したのは、ハッピーメールの看板です。
ハッピーメール…。
なんとなく名前だけは知ってましたけどね。
でもそれ使えと言われても、全然ピンと来ません。
「なぁ、あれな、女の子とサクサク出会えちゃうのよ。
しかも女の子がナニしたいのか、事前にわかっちゃうからすんげぇぞ、コレ!」
もうその後は、彼の話を夢中で聞きました。
「俺なんかよ、オマエ。
東京来て、これでセフレってヤツをバンバン作りまくりよ!」
天下の往来で女の子の腰を掴んで、パンパンやってるジェスチャーを平気な顔してやってます。
セ、セフレ〜?!
まさか、同級生からセフレなんて言葉が出てくるとは思わなかったので、ビックリ。
しかも中学時代は同級生の間でも、ダサ坊で通ってたヤツなんですから。
仲間内ではアイツって今でも童貞じゃね?
って盛り上がったことすらあるくらいなんです。
そんなヤツにセフレが出来るのなら、僕だってきっと出来ちゃうはずですよね。
あいつにデキるなら僕にもデキる?さっそくハピメに登録
ハッピーメールに登録して、早速女の子にアプローチしてみました。
うぉッ!なんだ、もう返事が来てるゾ!
恐る恐るメッセージを見てみると、さっきアプローチした女の子からでした。
いや、こんなカワイイ子が返事くれるなんて信じられんな…。
そう思いながらも、イケてる好青年を装って、精一杯頑張ってみたんです。
その甲斐もあって、女の子から会う約束をもらっちゃいました。
この展開はホント夢のようです。
上京してきて右も左も分からないのに、可愛い子と会う約束を取り付けちゃってるんですから。
ホント、地元じゃ絶対に考えられません…。
ハッピーメールで知り合った子と所沢でデートした
待ち合わせ場所に指定された、所沢のcafe bib coffeeというお店に行きました。
所沢は池袋に比べたら、おのぼりさんでも少しは通用するかと思ったんですけど、甘かったですね。
カフェにいる女の子、やっぱ池袋にいた子たちと同じレベルです。
みんなカワイくて、緊張具合は一気に頂点に達ちゃいました。
まさか、あの子じゃねぇよな…?
そう思って視線を向けた先には、店内にいる女の子の中でも断トツに可愛いんじゃね?っていうレベルの子。
彼女が僕の方を向いてニコッと笑ったので、心臓が破裂しそうになりました。
恐る恐る声をかけると、待ち合わせした女の子だったんです。
超ラッキー!という気持ちとこんな可愛い子どうすんべぇ〜!という気持ちが入り乱れて、最初に何を言ったのか全然覚えてません。
すると彼女がクスクスと笑い出しました。
「な、何?どしたの?
なんで笑ってるの?
俺の事?!」
こう聞くと、彼女はいっそう笑いながら
「だってさ、その言葉。
方言丸出しなんだもん…」
精一杯鹿児島弁は隠してたつもりなんです。
でもやっぱり、あの独特の方言は一朝一夕では治らないんですよ。
「あ、ゴメンね〜。
別にバカなんかしてないよ〜。
なんか、カワイく思えてきちゃった、アタシ〜!」
理由はどうあれ、彼女の気持ちを掴んじゃったようですね。
その後、タジタジしてはいましたけれど、彼女に良い意味でおもちゃにされちゃってたんです。
「ねー、なんか緊張してる?
どうしたらリラックスできる?」
そう言うんで、ボソッとこんな事を言ってみました。
「二人っきりになりたいっス…」
「え?
二人っきり?
それってラブホとかそういう事?」
「そうっス…。
エッチしたいっス…」
一応、肝が据わった鹿児島男児なんです。
昔で言えば薩摩男児っす。
所沢でカワイイ子におもちゃにされながらも、言いたい事はちゃんと言っちゃうんす。
彼女、最初は少し考え込んでましたけどね。
「まあ、カワイイからいっか!?」と言って、ラブホに行くことをオッケーしてくれました。
後になって思えば、オドオドした所に男らしさを出した事が、彼女の母性本能をくすぐったのかなって気がします。
埼玉で会ったその日にラブホでセックスできた!
正直、所沢なんて全然知りません。
ラブホに行きたいと言ってはみたものの、何処にあるのか分かりません。
すると「いいよ〜」アタシがいい所知ってるからと言って、連れて行ってくれました。
そして着いたのはHOTEL Laikaという所。
部屋に入って、裸になったらもうこっちのもんですね。
人間、裸になれば都会も田舎もないんです。
ヤルことと言えば、セックスだけ。
鹿児島男児らしく、彼女をベッドでヒーヒー言わしちゃいました。
さっきのカフェで、オドオドしていたギャップが良かったのかもしれません。
セックスが終わった時、「さっきと全然違う〜!」と言ってました。
彼女に連絡をするの恥ずかしかったので、あまり自分からはLINEとか送ってなかったんです。
でも気がつくと、彼女の方から僕を誘ってくるんですよね。
なんか埼玉の女の子って、すごく積極的です。
それからというもの、埼玉の女の子の魅力に取り憑かれちゃいました。
ハッピーメールで3人のセフレを見つけちゃったんです。
そのうちの一人に、「凄いセックスぅ〜」と言われたんですけれど…。
僕のセックスって、鹿児島じゃ普通だと思うんですけどね。
でも埼玉の女の子には、なんかウケるみたい。
これを武器にこれからも埼玉の女の子、ハッピーメールでGETして行っちゃおうと思ってます。